2026年10月8日、佐渡雇用労務問題研究会様のご依頼で、佐渡市の企業・団体向けに外国人雇用の勉強会を行いました。2024年12月の佐渡工業会様主催のセミナーに続き、2回目の佐渡での登壇です。
当日は、建設、製造、観光・宿泊、農業、介護など17の企業・団体にご参加いただきました。この記事では、勉強会でお話しした内容と、質疑応答でうかがった地方ならではの課題をご紹介します。

開催概要
日時:2026年10月8日(木)15:15〜16:25
会場:佐渡市
主催:佐渡雇用労務問題研究会
テーマ:外国人雇用に関する勉強会
講師:ファクトリーラボ株式会社 執行役員 山本陽平
参加:建設・製造・観光・宿泊・農業・介護など17の企業・団体
佐渡市の人口と外国人
佐渡市の15〜64歳の人口は、2年間で1,336人減りました(2024年7月1日 21,695人→2026年7月1日 20,359人、減少率6.2%)。年平均で668人の働き手が減っている計算です。
一方、市内の在留外国人は302人で、永住者が42%を占めます。特定技能は23人、技術・人文知識・国際業務は22人で、働き手の減少を補えるほどには増えていません。
出典:新潟県「年齢(3区分)別推計人口」(外国人を含む)
勉強会でお話しした内容
1. 日本人の採用と外国人の採用の違い
地元の若者は都市部に出ていきますが、外国人は引っ越しを前提に職場を探します。年齢は20代後半〜30代前半が中心で、仕送りの目標があるため就業意欲も高い傾向があります。
2. 3つの在留資格の選び方
専門知識の仕事を任せたいなら「技術・人文知識・国際業務」、現場ですぐ働ける人がほしいなら「特定技能」(内定から入社まで約4か月)、若手を一から育てたいなら「育成就労」(同6か月以降)です。
3. 6業界の早見表と受入れ事例
製造・宿泊・建設・介護・農業・自動車運送で、どの仕事にどの在留資格が使えるかをご説明しました。佐賀県の外国人ドライバー事業では、タイ人ドライバーが来日1か月で普通免許、6か月で単独配送まで進んだ例もご紹介しました。
4. 入社後のギャップを減らす求人・面接の工夫
求人票には「NC旋盤で自動車部品を加工」「手取り約18万円」「1人部屋・月2万円」のように具体的に書きます。面接では工場、使う機械、寮、一緒に働く仲間の写真を見せると、入社前に働く姿をイメージしてもらえます。
5. 登録支援機関の役割
在留資格の申請、住居の確保と家電の設置、役所での住民登録や銀行口座の開設への同行、入社後の定期面談まで、当社が支援する内容をご説明しました。
6. 長く働いてもらうための工夫
特定技能2号や日本語能力試験の合格に応じた手当・奨励金の制度や、外国人に伝わりやすい「やさしい日本語」の使い方をご紹介しました。
質疑応答から見えた、地方の採用の課題
参加企業の多くは、外国人を雇う必要性を感じていました。採用に踏み切れない理由は、人がいないことよりも、暮らしの準備にありました。
佐渡雇用労務問題研究会様では、空き家を外国人向けの住まいに改修するよう、佐渡市に働きかけているそうです。
地方で長く働いてもらうために:佐竹製作所の取り組み
グループ会社の佐竹製作所(山形県)では、住まいと生活の準備に力を入れ、3年間の離職率を9%以内に抑えています。地方の工場で人材を確保し、定着させてきた取り組みです。
- 借上げ社宅の契約で、保証人など契約上のハードルをなくす
- 冷蔵庫・洗濯機・炊飯器、布団、調理器具などを入居日までに用意する
- Wi-Fiを整え、会社や母国の家族と連絡できるようにする
- 冬は除雪用具や暖房器具も状況に応じて用意する
- 特定技能2号の合格で基本給を月額2万円上げ、日本語能力試験はN3で2万円・N2で3万円の奨励金を支給する

◎参考記事:【佐渡島セミナールポ】地方での外国人採用と定着に向けた解決策をご提供。弊社、代表山本がセミナーに登壇しました。
<最後に>
地方での外国人採用は、人を集めることよりも、暮らしの準備と入社後の支えが鍵になります。Factory labでは、採用から住まいの手配、入社後の定着支援まで、一貫してお手伝いしています。
地域の団体や商工会、金融機関様のお取引先向けの勉強会も承っています。外国人雇用についてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。






